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連載こぼれ話的な。

 

 さて、とある王木さんの週刊連載が終わりました。

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 各話1万字で、全10話です。しかし思ったより、いや、思っていた通り、ちょっとばかり大変でした。週刊連載って、ドキドキしますね。「秋の夜長」という掌編小説集を11月末に出しまして、それ以降、ちょこちょこと書いておりました。

 

 

 仮タイトルは「プリーズ・プリーズ・ミー・オゥ・イェ」でした。第1話の冒頭は、ベイビーバレットのライブ、ということで、オープニングから音楽用語が満載! 小説以外の、ライブレポといか、そういう文章を沢山読んでいた甲斐がありましたね(特に松村雄策さんには感謝)。

 12月2週目から書き始めて、1/22の連載開始まで一ヶ月半。第1話公開時点でのストックは、第5話の80%くらいまで、という状況。まぁ、半分は出来ているから大丈夫かな、とタカを括っていまいたが、自分の想定の甘さに絶望w。でもですね、ちょうど「いつかこの恋を思い出して、きっと泣いてしまう」などのドラマが続々と放映開始されていて、どうせだからこのクールにのってしまおう、とスタートしました。

 いままで何作か長編を書いてはきましたが、構成を考える時はなんとなく「映画」を意識して書いていました。ただ、今回は週刊連載ということで、テレビドラマ的な構成で書いてみたいな、とも思いつつ。なので、シリーズ構成的には、いわゆる民放テレビドラマを参考にしました。具体的には去年放送していた石原さとみさんのドラマ「ディアシスター」とかの構成を参考にしています。あんまり役には立ちませんでしたが。

 あとは、毎回アイキャッチ画像的に、そのお話のタイトル画像みたいなものを用意しました。毎回色が変わるのはドラマ版「私立探偵濱マイク」からの着想です。タイトルバックが毎回違う色でした。

 

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 元バンドマンを主人公にして、国民的アニメである「サザエさん」の設定を一部拝借しました。音楽ネタは、これまでも「ベイビーブルー」「ブッダブッダブッダ!!!!!」「ティアドロップ」などで書きましたが、正直ちょっと控えようかな、とも思っていたのです。なんていうか、昔から、それこそ小説を書くようになる前から、音楽は好きで聴いていましたし、自分で言うのなんですけれど、ちょっとだけ詳しいんです。取材したり、調べなくても書けるというか。いわゆる得意分野(?)なんですけれど、それに頼ってばかりというのも、芸がないよな、というか。ただ初めての連載で、自分の知らない分野に挑戦するのは、いろいろと詰むな、とも思ったので、一旦の集大成的なものにしよう、なんてことを思っていたのです。

 各話タイトルも、ロック史に残る名曲たちから、引用文的なかたちで用いました。シングル曲とか有名曲ばかりで、DJでかけたら失笑ものの選曲ですがw

 執筆前時点では、第6話タイトルはニール・ヤングの「Like a hurricane」でした。お義父さんに首都高でハリケーンのように振り回されるという。他にも、候補としては、ザ・バンドの「I shall be released」、レディオヘッドの「True love waits」などがありました。

 というわけで、12月から書き始めたんですけれど、年明け早々に、とあるバンドマンが、なにやら騒動を起こしたりして、内心マジか〜w、なんて思っていたのですが、その後くらいにスキーバス事故もあったじゃないですか。そのニュースを知ったときは、全然気がつかなかったんですが、宮藤官九郎さんの監督した映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」が、この事故を受けて公開延期になったというニュースを見て、あ、俺のも大丈夫かな? なんてことを思いました。もちろん、今作を書き始めたのは去年のことなので、関係はないのですが。

 いま思ってみれば、僕くらいの人がそんな心配する必要なんてないというか、はっきり言って自意識過剰なんですけれど、万が一苦情がきたら、ちゃんと説明はしよう、とは思っていまいた。仮に読んだ人全員から来ても100件くらいだろう、と。一件もありませんでしたが。

 そんなこんなで、noteとブクログのパブーで連載を始めました。パブーの方では、第1話が週刊ランキング1位になりまして、閲覧数が跳ね上がりました。一週間で400くらいだったかな。おかげさまで現時点では約840です。その後は100前後くらいなので、ランキングブーストってすげーな、と。パブーの方は宣伝ツイートとか、ほとんどしていないですからね。

 noteの方ではこれといって爆上がりはしなかったんですけど、安定した数字をキープしております。今のところ第1話の閲覧数が290で、その後が200くらい。第6話以降で150弱といった感じ。

 2/29以降はカクヨムでも掲載していましたが全然ですねw。

 

  ドキドキしながら、第1話を終えて、ライナーも更新しつつ、この二ヶ月間書いていました。始める前に、「絶対に遅れない! 休載もしない!」ということを決めていました。しかし、「まだまだストックあるから大丈夫〜♬」などと構えていたものの、次第に行き詰まり……、3月の初めには、奥様(あえて敬称)に風邪を伝染され、「あ、一週休もうかな……」とか頭を過ぎりつつも、僕の中の某先生が「おや、君は自分が風邪をひかない人間だとでも思っていたのかな? だとしたら、認識が甘いね」などと囁くので、意地でも間に合わせるという孤独な戦いをしておりました。そして第8話公開時点で、ついにストックはゼロにw

 いや、尾田栄一郎でも休載することはあるんだから良いだろう、とも思うんですけれどね。そこはほら、一流のインディ作家を目指していますからw、ねぇ? なんとか初志貫徹というか、期限だけは守れました。

 

ouki-bouichirou.hatenablog.com

 

 元バンドマンの物語、ということで、音楽用語(?)やらが何の説明もなしに沢山出ていますが、これは書籍化の際に脚注でもつけましょうかね。現代の「なんクリ」的な。個人的には野暮かな〜、とも思いますが。

 

 ということで、加筆修正ののちに、「ディレクターズカット」的な感じに書籍化したいと思います。時期がきたら、またお知らせしますね。

 次回作も、書き始めています。

 多分コレかコレです。

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  Kindleシングルスのお声がかからないので、勝手にやるシリーズです。ですので、どちらも短編になる予定です。

 

 震えて待て!

 

 あとApple Musicプレイリスト、作ってみました。タイトル元の曲たちと、各回の裏テーマ的な(?)曲たちです。

 

 でわでわ〜! アデュー!

 

our-numbered-days4.tumblr.com

 

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Our Numbered Days:ライナーノーツまとめ

 

 Our Numbered Days:今週のライナーノーツのまとめです。

 

ouki-bouichirou.hatenablog.com

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群雛文庫で「母の上京/悲しみ」が発売されました。

 というわけで、こちらです。kindle版をはじめ、各電子書籍ストアにて配信中です。

母の上京/悲しみ (群雛文庫)

母の上京/悲しみ (群雛文庫)

 

www.gunsu.jp

 表紙のイラストは群雛2016年1月号の表紙を担当された蒼真怜さんに書いていただきました。感想もいただいております。ありがとうございます!

 いらすとを描きながら: 群雛文庫にて!

 

 今まで表紙はずっと自作だったので、こうして誰かに作ってもらうというのはとても新鮮で感慨深かったです。というのも、読んだいただいた上で、登場人物の一人を書いていただいたわけで。この作品に関しては、キャラクターの外見描写って、ほとんどしていないんですよ。その上で、絵にしてもらうというのは、それだけで最高の感想なわけです。ちなみに、描かれているのは「悲しみ」の方の登場人物である薫子(かおるこ)ですね。

 

 初出は月刊群雛2014年4月号および5月号。ですので、書いた時期は同年2〜3月です。もう二年前ですね。

「母の上京」に関しては、新宿の紀伊国屋さんに「かつしか文学賞」という葛飾を舞台にした小説を募集しているローカルな文学賞のポスターが貼ってありまして(応募はしていませんけど)。「そういえば、母親と浅草寺にいったことがあるな〜」なんてことを思い出して、書きました。まぁ、大分脚色したので、実際のこととのリンク率は10%以下ですが。今回確認で読み返したんですが、初めての群雛参加作品ということで、「ツメ跡残してやる!」じゃないですけれど、気合いというか、それまで書いていたものとは違う文体で挑んでいたのが、微笑ましかったです。あとは、カギカッコ会話文は最後の節まで使わないぞ、みたいな意地もw

「悲しみ」の方は、本当に何気なく思い浮かんだアイディアがちょうど1万字くらいで収まるかな、とすんなり書けたことを覚えています。なんなら初稿は一日で出来たんじゃないかな。悲しみとか、感情って一種類のベタ塗りじゃなくて、いろいろグラデーションしているよな、みたいなことをなんとなく思いながら書いていたことを覚えています。あと、サリンジャーに言及しているので、ちょっと恐れ多いな、とか。この作品は、なんていうか、こう、クスッ、としてほしいですね。

 今回、帯にもありますが、「未熟な人たち」というのが、一つのキーワードになっています。書く前から想定していたわけではありませんが、この二つを改めて並べてみると、この言葉が浮かんできます。

 未熟であることを肯定しているわけではないんですよね。でも、なんていうのかな〜、例えば村上春樹さんの小説の登場人物とかが、ナルシスティックで人間的に成熟していないとかなんとか、言われることがあるじゃないですか。氏の作品を好きな人たちを含めて。でもそれってなんかモヤっとするよな〜、というか。いや、それって当たってるし正しいとも思うんですけど、なんかな〜、という。未熟な人たちは、それゆえに周りの人たちを傷つけてしまったりするし、それは自分の身の回りにあったらハタ迷惑なんですけど、「お前がそれを言うのか!」ってときの怒りって、ちょっと引いてみると、「お前がそれを言うのかw」みたいな笑いになるというか。そういう状況を主観人物が客観的に見れたときに、面白みがあるというか。ベタ塗りだと思っていた感情にも、実はグラデーションがあって、正反対の感情に繋がっている感じ。対極だと思っていたけれど、実は裏表だったりすることって、あると思うんです。

 

 ???

 

 まぁ、もう自分でもワケが判らなくなりましたがw

 自分の作品を解説するのって、サムいな、とも思うのですが、二年前のものだし、新刊と言っても再録なので、蛇足ですが少しだけ書かせていただきました。

月刊群雛 (GunSu) 2016年 01月号 ? インディーズ作家を応援するマガジン ?

月刊群雛 (GunSu) 2016年 01月号 ? インディーズ作家を応援するマガジン ?

 

 

 あと、蛇足ついでに宣伝をw

 noteなどで連載していた「Our Numbered Days(アワ・ナンバード・デイズ)」が先日、完結しました。

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 こちらもよろしくお願いします。

 ランディングページもあります。

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Our Numbered Days:今週のライナーノーツvol.10

 ついに、今週で終わりです。

 Our Numbered Days最終話「I Am The Resurrection」公開です。

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 最後にお送りするのは、ザ・ストーン・ローゼスのファーストアルバム最後の曲「I AM THE RESURRECTION」です。


The Stone Roses - I am the Resurrection

 

  このアルバムは完璧です。何がと問われると困りますが、とにかく最高なんです。

 ダンスとロックの融合! なんて安っぽい言葉では言いあらわせない、奇跡が詰め込まれています。あと、ジャケットのトリコロールとレモンですが、これはフランスの五月革命のときに、石を投げて反抗していた若者たちが、催涙ガスの痛みを和らげるために、レモンを絞っていたからだそうです。アルバムにも、当時の運動に参加していた、とある男性から聞いた話をもとにした「Bye Bye Bad Man」という曲が収録されています。

“石を投げるくらいなら、俺はフレンチキッスをするよ。それが俺の見つけた方法さ”という歌詞にもある通り、暴力ではなく音楽で世の中を変えようとしていたんですね。

 

 そんな彼らは、90年にスパイク・アイランドで伝説のライブをします。演奏自体はそれほど良くなかったらしいのですが、たまたま友だちとこの日のライブを見ていたオアシスのリアム・ギャラガーは、この日を境に音楽に目覚めます。それまではただのフーリガンだったのに! そういえばリアムのステージでの振る舞いは、ローゼスのボーカル、マンチェスターのボス猿ことイアン・ブラウンに似てますよね。

 

 注目されていたセカンドアルバム発売前のインタビューも、大手雑誌はすべて取材拒否し、ビッグ・イシュー(ホームレス支援のための雑誌)のみに答えたり、勝手に作品をリリースした当時のレーベルに怒り、その事務所と社長を襲撃してペンキまみれにするというアナーキーっぷり。ついでにスプラトゥーンをも先取りするその先見性!w

 

 そして、まさかの再結成! しかも来日もするという! 武道館!

 なにやらニューアルバムも作っているようで、これは期待に胸が膨らみますね。

 

 さてさて、連載もようやく終わりました。推敲、加筆修正ののちにディレクターズカット的な感じでリリースしますね(多分)。

 あと、連載中はかけなかった裏話というかこぼれ話みたいなものも溜まっているので、いずれ近いうちに。

 ということで、最終回は迎えましたが、諸々を………、

 

 震えて待て!

 

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ザ・ストーン・ローゼズ

ザ・ストーン・ローゼズ

 

 


Bye Bye Badman (Remastered)


Oasis - Rock 'N' Roll Star - Live at Wembley Arena 2008 MTV HD

 

(連載を追っていてくださったみなさん、本当にありがとうございました。感謝の念で、俺が震えています)

Our Numbered Days:今週のライナーノーツvol.9

 

 もう今週ですね……!

 Our Numbered Days第9話「Bitter Sweet Symphony」公開です。

 

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 今週のナンバーは、UK最後のロックンローラー、リチャード・アシュクロフト率いるザ・ヴァーヴの97年発表のサードアルバム「アーバン・ヒムス」の一曲目から!

 実はこのバンド、95年に最初の解散をしているのですが、いろいろあって復活しました。

 まぁ、例に漏れずリチャードはドラッグ中毒だったわけですが、そこから這い上がってきたわけですね。オアシスのギャラガー兄弟とも仲が良く、お兄ちゃんのノエルは、この曲をよくアコギでカバーしています。お兄ちゃんは、バンドが解散して路頭に迷っていた(?)リチャードを、オアシスの前座に起用したりと何かと励まし続けていました。

 97年という年は、オアシスが「ビィ・ヒア・ナウ」、レディオヘッドが「OKコンピュータ」を発表した年です。オアシスの方は売れはしたものの、あまり受けいられず、本人たち(特にノエル)も「あれはあんま良くない」などと言ったりと散々でした(そういえば、デビュー前のピート・ドハーティ(exリバティーンズ)が発売時の街角インタビューに答える映像がYouTubeにありますw)。

 一方のレディオヘッドは既存のギターロックからの脱却を図り、世界的な成功を収めます。一曲目の「airbag」のイントロをはじめ、日本でもミスチル、サザンなどに大いにパクられました。

 パクリといえば、この曲のストリングスは、ローリング・ストーンズに訴えられます。ストーンズの「ラスト・タイム」という曲のオーケストラカバーの音源をサンプリングしているのですが、氏曰く「使いすぎ」とのことw

 世代的には後追いなのですが、個人的にはこの97年にリリースされたこの3作でブリットポップ(クール・ブリタニカ)は終わり、98年にリリースされたパルプの「ディス・イズ・ハードコア」で、トドメを刺されたと思います。トドメです。

 

 さて、連載の方も、クライマックスです。来週は、いよいよ最終回です!

 マジか! あっという間だったよ! 一体、どうなるのでしょうね。

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 最終回は3/25(金)の夜です!

 

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アーバン・ヒムス

アーバン・ヒムス

 

 


The Verve - Drugs Don't Work (Acoustic On MTV)


YMO - Perspective

 

 

(震えている。ただただ俺が震えている……!)

 

 

Our Numbered Days:今週のライナーノーツvol.8

  さて、今週も!

 Our Numbered Days第8話「The Queen Is Dead」公開です。

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 今週のナンバーは、暗黒の80年代のイギリスに颯爽と現れたバンド、ザ・スミスが86年にリリースしたサードアルバム『The Queen Is Dead』のタイトルナンバーから。

 このバンドは、当時のヒットチャートの音楽に上手く共感できなかった若者たちの圧倒的な支持を集め、ブレイクしました。

 公務員に就職するも二週間で退職し、その後も職を転々とするも長続きせず、鬱屈した日々を送っていたボーカルのモリッシー。彼の書く、ひねくれた文学的な歌詞と、ジョニー・マーの作るメロディ、ネオアコースティックなギター中心のサウンド。いわゆる産業ロックが蹂躙跋扈していた時代に現れた、まさにオルタナティヴな音楽でした。

 

女王陛下は言った、「ああ、あなたのことは知っているわ。でも歌えないんでしょ」
僕は言った、「そんなのくだらない。あなたは僕が弾くピアノを聴くべきだよ」

 

 第4話のときに紹介したオアシスのノエル・ギャラガーモリッシーの書いた、この歌詞には、ぶっ飛んだ!とインタビューで答えています。

 デビュー前は、5年間も失業保険を貰いつつ、親と同居しながらちょっとしたライター仕事をしていたというモリッシー。今でいうニートですね。『ニートニートニート』とはダムドですが。

 アートワークもカッコイイですね。二色刷りながらも目を引く写真と、その選定。シンプルな文字入れ。良いセンスだ(明夫ボイス)!

 そういえば、題名は忘れましたが、(500)日のなんとかという映画で、ヒロインとエレベーターに乗り合わせて、iPodで聴いていた『ゼア・イズ・ア・ライト』がきっかけで会話が始まる、なんてシーンがありましたね。草食男子が夢見る最高のシチュエーションですが、こんな場面をインディ作家が小説に書いたら、読者から非難轟々でしょう。リアリティがないとか、アンフェアだとか、こんなの本格じゃない、やはりセルフパブリッシング本は玉石混淆だ、などなど。あ、非難轟々と玉石混淆で踏めますね。

 

  さて、連載の方ですが、今週が最終回ではないですよ! 念のため。今回がラストだったら、とんだバッドエンドですしね。とはいえ、この物語はハッピーエンドになるのでしょうか。あと二回です……!

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 次回の更新は3/18! 時間は22時ごろを予定しております。

 

     震

     え

     て

     待

     て

     !

 

ザ・クイーン・イズ・デッド

ザ・クイーン・イズ・デッド

 

 

 

 

(まんまと風邪をひいてしまい、俺が震えている)

Our Numbered Days:今週のライナーノーツvol.7

  さあさあ、今週も。

 Our Numbered Days第7話「Spit On A Stranger」公開です。

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 さて今回は、インディロックの雄、ペイヴメントのラストアルバム「Terror Twilight」の一曲目から。ソニック・ユース、ベック、などと一緒にローファイサウンドの代表格とも言えるバンドです。

 

 ローファイとは、Lo-Fiのことで、要は荒いサウンドということ。反対語はハイファイ(Hi-Fi)で、確か日本にも「ハイファイセット」というグループがいましたね。電波になるとワイファイ(Wi-Fi)です。

 デジタル化などによる録音技術の高度化により、90年代以降は非常にきらびやかな音楽を作ることが出来るようになりました。中には、もはやライブでは再現不可能な、机上の空論ならぬ、CDでしか聴けない、「盤上の空論」的な、音は豪華だけれど中身はスカスカな音楽が跋扈するようになります(大袈裟)。

 実際、日本のバンドでも、エレカシの宮本さんはその昔、いかにもメジャーっぽいトリートメントされたサウンドが気に入らなくて、当時出来上がったばかりのアルバムをそのまま叩き割ったことがあるそうです。スピッツも「自分たちの足元で実際になっている音と、CDのスピーカーから聞こえてくる音が全然別物だった。その差を埋める作業が必要だった」などインタビューで言っていたりと、「綺麗な音」にも一長一短があるようです。まぁ、こんなことをわざわざ書くのも野暮ったいですが、殺菌漂白されたピカピカのロックなんてのもダサいですからね。逆手に取ることはできるでしょうが。

 ミッシェルガンエレファントというバンドは、デジタルでプリプロダクション(下書き的な作業)をやって、本レコーディングはアナログ(オープンリール)でやっていたらしいです。また、磁気テープは一定以上の音量で録音されると飽和状態になり、絶妙な圧縮感を得ることが出来ます。俗に言うテープコンプというやつなのですが、デジタル録音では得られない(最近は再現も出来るらしいですが)、非常にパキっとした音になります。なので、その効果を狙ってわざとアナログで録音してから、パソコンに取り込むミュージシャンもいるらしいです。(詳しいことは判りませんが)

 

 あ〜、なんだかいつになくマニアックな記事になってしまいました。もっと小説の話をしろよって感じですね。すみません。

 

 連載もとうとう第7話です。なんだか気になる(?)終わり方というか、引っ張り方をしてしまいましたね。クリフハンガーです。スタローンです。

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次回の更新は3/11! 時間はまた22時ごろを予定しております。

 

FU・RU・E・TE・MA・TE!

テラー・トワイライト

テラー・トワイライト

 

 


世界の終わり / thee michelle gun elephant


悲しみの果て ≡ エレファントカシマシ

 

(半端な知識をひけらかしてしまったので、指摘されないか俺が震えている)