Our Numbered Days:今週のライナーノーツvol.10
ついに、今週で終わりです。
Our Numbered Days最終話「I Am The Resurrection」公開です。
最後にお送りするのは、ザ・ストーン・ローゼスのファーストアルバム最後の曲「I AM THE RESURRECTION」です。
The Stone Roses - I am the Resurrection
このアルバムは完璧です。何がと問われると困りますが、とにかく最高なんです。
ダンスとロックの融合! なんて安っぽい言葉では言いあらわせない、奇跡が詰め込まれています。あと、ジャケットのトリコロールとレモンですが、これはフランスの五月革命のときに、石を投げて反抗していた若者たちが、催涙ガスの痛みを和らげるために、レモンを絞っていたからだそうです。アルバムにも、当時の運動に参加していた、とある男性から聞いた話をもとにした「Bye Bye Bad Man」という曲が収録されています。
“石を投げるくらいなら、俺はフレンチキッスをするよ。それが俺の見つけた方法さ”という歌詞にもある通り、暴力ではなく音楽で世の中を変えようとしていたんですね。
そんな彼らは、90年にスパイク・アイランドで伝説のライブをします。演奏自体はそれほど良くなかったらしいのですが、たまたま友だちとこの日のライブを見ていたオアシスのリアム・ギャラガーは、この日を境に音楽に目覚めます。それまではただのフーリガンだったのに! そういえばリアムのステージでの振る舞いは、ローゼスのボーカル、マンチェスターのボス猿ことイアン・ブラウンに似てますよね。
注目されていたセカンドアルバム発売前のインタビューも、大手雑誌はすべて取材拒否し、ビッグ・イシュー(ホームレス支援のための雑誌)のみに答えたり、勝手に作品をリリースした当時のレーベルに怒り、その事務所と社長を襲撃してペンキまみれにするというアナーキーっぷり。ついでにスプラトゥーンをも先取りするその先見性!w
そして、まさかの再結成! しかも来日もするという! 武道館!
なにやらニューアルバムも作っているようで、これは期待に胸が膨らみますね。
さてさて、連載もようやく終わりました。推敲、加筆修正ののちにディレクターズカット的な感じでリリースしますね(多分)。
あと、連載中はかけなかった裏話というかこぼれ話みたいなものも溜まっているので、いずれ近いうちに。
ということで、最終回は迎えましたが、諸々を………、
震えて待て!
Oasis - Rock 'N' Roll Star - Live at Wembley Arena 2008 MTV HD
(連載を追っていてくださったみなさん、本当にありがとうございました。感謝の念で、俺が震えています)