Our Numbered Days:今週のライナーノーツvol.7
さあさあ、今週も。
Our Numbered Days第7話「Spit On A Stranger」公開です。
さて今回は、インディロックの雄、ペイヴメントのラストアルバム「Terror Twilight」の一曲目から。ソニック・ユース、ベック、などと一緒にローファイサウンドの代表格とも言えるバンドです。
ローファイとは、Lo-Fiのことで、要は荒いサウンドということ。反対語はハイファイ(Hi-Fi)で、確か日本にも「ハイファイセット」というグループがいましたね。電波になるとワイファイ(Wi-Fi)です。
デジタル化などによる録音技術の高度化により、90年代以降は非常にきらびやかな音楽を作ることが出来るようになりました。中には、もはやライブでは再現不可能な、机上の空論ならぬ、CDでしか聴けない、「盤上の空論」的な、音は豪華だけれど中身はスカスカな音楽が跋扈するようになります(大袈裟)。
実際、日本のバンドでも、エレカシの宮本さんはその昔、いかにもメジャーっぽいトリートメントされたサウンドが気に入らなくて、当時出来上がったばかりのアルバムをそのまま叩き割ったことがあるそうです。スピッツも「自分たちの足元で実際になっている音と、CDのスピーカーから聞こえてくる音が全然別物だった。その差を埋める作業が必要だった」などインタビューで言っていたりと、「綺麗な音」にも一長一短があるようです。まぁ、こんなことをわざわざ書くのも野暮ったいですが、殺菌漂白されたピカピカのロックなんてのもダサいですからね。逆手に取ることはできるでしょうが。
ミッシェルガンエレファントというバンドは、デジタルでプリプロダクション(下書き的な作業)をやって、本レコーディングはアナログ(オープンリール)でやっていたらしいです。また、磁気テープは一定以上の音量で録音されると飽和状態になり、絶妙な圧縮感を得ることが出来ます。俗に言うテープコンプというやつなのですが、デジタル録音では得られない(最近は再現も出来るらしいですが)、非常にパキっとした音になります。なので、その効果を狙ってわざとアナログで録音してから、パソコンに取り込むミュージシャンもいるらしいです。(詳しいことは判りませんが)
あ〜、なんだかいつになくマニアックな記事になってしまいました。もっと小説の話をしろよって感じですね。すみません。
連載もとうとう第7話です。なんだか気になる(?)終わり方というか、引っ張り方をしてしまいましたね。クリフハンガーです。スタローンです。
次回の更新は3/11! 時間はまた22時ごろを予定しております。
FU・RU・E・TE・MA・TE!
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世界の終わり / thee michelle gun elephant
(半端な知識をひけらかしてしまったので、指摘されないか俺が震えている)