Our Numbered Days:今週のライナーノーツvol.8
さて、今週も!
Our Numbered Days第8話「The Queen Is Dead」公開です。
今週のナンバーは、暗黒の80年代のイギリスに颯爽と現れたバンド、ザ・スミスが86年にリリースしたサードアルバム『The Queen Is Dead』のタイトルナンバーから。
このバンドは、当時のヒットチャートの音楽に上手く共感できなかった若者たちの圧倒的な支持を集め、ブレイクしました。
公務員に就職するも二週間で退職し、その後も職を転々とするも長続きせず、鬱屈した日々を送っていたボーカルのモリッシー。彼の書く、ひねくれた文学的な歌詞と、ジョニー・マーの作るメロディ、ネオアコースティックなギター中心のサウンド。いわゆる産業ロックが蹂躙跋扈していた時代に現れた、まさにオルタナティヴな音楽でした。
女王陛下は言った、「ああ、あなたのことは知っているわ。でも歌えないんでしょ」
僕は言った、「そんなのくだらない。あなたは僕が弾くピアノを聴くべきだよ」
第4話のときに紹介したオアシスのノエル・ギャラガーもモリッシーの書いた、この歌詞には、ぶっ飛んだ!とインタビューで答えています。
デビュー前は、5年間も失業保険を貰いつつ、親と同居しながらちょっとしたライター仕事をしていたというモリッシー。今でいうニートですね。『ニートニートニート』とはダムドですが。
アートワークもカッコイイですね。二色刷りながらも目を引く写真と、その選定。シンプルな文字入れ。良いセンスだ(明夫ボイス)!
そういえば、題名は忘れましたが、(500)日のなんとかという映画で、ヒロインとエレベーターに乗り合わせて、iPodで聴いていた『ゼア・イズ・ア・ライト』がきっかけで会話が始まる、なんてシーンがありましたね。草食男子が夢見る最高のシチュエーションですが、こんな場面をインディ作家が小説に書いたら、読者から非難轟々でしょう。リアリティがないとか、アンフェアだとか、こんなの本格じゃない、やはりセルフパブリッシング本は玉石混淆だ、などなど。あ、非難轟々と玉石混淆で踏めますね。
さて、連載の方ですが、今週が最終回ではないですよ! 念のため。今回がラストだったら、とんだバッドエンドですしね。とはいえ、この物語はハッピーエンドになるのでしょうか。あと二回です……!
次回の更新は3/18! 時間は22時ごろを予定しております。
震
え
て
待
て
!
(まんまと風邪をひいてしまい、俺が震えている)