夏風邪
夏風邪をひいた。多分、エアコンのせいだと思う。暑いのも寒いのも嫌いで、基本的に冷暖房はすぐつける方だ。最近も暑いし雨が降れば蒸すしで、冷房をつけていた。
家では問題なかったと思う。でも職場が悪かったのかもしれない。ずっと空調の調子が悪くて、空気が悪かった。薄っすらと喉痛いな〜、と思ったらまんまと風邪をひいた。
寝込みはしなかったけれど、辛かったので風邪薬を飲んでいた。眠くなるし、体も弛緩する。はやく治したかったので、ベッドに入りiPadで映画を見ながら寝ていた。
集中できないので小説は書いていなかった。意外なことに(?)、書かないと僕の生活は結構暇だ。本もたくさん読んだ。面白い小説は、やっぱり多い。つまらなかった小説って、数えるほどしかない。まぁ、面白かった小説も数えるほどだけれど。つまり、数え切れないほどは、まだ読んでいない。
ただ、世の中には、数えきれないほどの小説があるらしい。あるらしい、というかある。本屋に行けば一目瞭然だ。いや、書店の本は数えられるか。じゃないと棚卸しできないし。でも、この世には、数え切れないほどの小説がある。その中から、どうやって面白い小説を探せば良いのだろう。時間もお金も限られている。できればハズレはひきたくない。
でも、面白いものを探していれば、面白いものに出会えると、僕は思う。だいたい、つまらないものを引いてしまうのは、つまらないものを探しているからなのだ。
「よぉし、ちょっと一言物申してやろ〜」みたいな態度で臨んでいれば、そりゃつまらないだろうと思う。そういう態度で、お笑い芸人の人が書いたものとか、話題になった人の手記とか読んでしまえば、面白さは陽炎のように消えるだろう。そういう読書はあまりオススメしないな〜(個人の自由ですが)。
こんなものが最近出た。
セルフパブリッシング本の内容紹介が100冊分載っているらしい。本屋さんに、よく置いてあるやつの電子版だ。対談なんかも載っているらしい。
数撃ちゃ当たる、ってわけではないだろうけれど、パラパラと眺めてみるだけでも、面白いかもしれない。無料なので、とりあえずダウンロードしておいて、暇なときにパラパラと捲ると良いと思う。いや、暇なときって意外と出会いないですか? 夜中に適当にテレビのチャンネル回してたら映画やっていて、途中からだけどなんとなく見ていたら意外と面白くて、そんでラテ欄でタイトル確認して、後日ツタヤで借りる、みたいな。
僕は夏なので、コレを乗せてもらいました。
何もしていない
最近何もしていない。
休日もダラダラと過ごす。最近はなにかとハードで、ほとほと疲れ果ててしまった。
だから何もしていない。
何もしていないのは、結構気分が良い。
何もしていないから、体力が蓄積されていくのが自分でわかる。この二日で、すっかり体調が良くなってしまった。眠るのにも疲れてしまって、起き抜けにアイスコーヒーを飲み、近所を軽く散歩する。血が巡り、頭が冴えてきて、少しだけ本を読む。ご飯を食べる。少し眠くなるので、眠る。
夕方ごろ目を覚ます。さすがに眠りすぎたのか、頭がうっすらと痛い。またコーヒーを飲む。目薬をさす。目が覚めてくる。最近は、プロットというか、小説のアイディアを書き留めるときに、紙のノートと鉛筆を使う。HBとBはどっちが硬いんだっけな、と書き比べる。よく判らない。
先々週は、高校の時の友人Aが、新潟から遊びに来た。東京の本社で研修があったという。同じく高校時代の友人Tが神楽坂に店を開いたというので、 二人で遊びに行った。夕方にはおいとまする。出来たばかりのバスターミナルが見たいというので、新宿へ。「ウォーリーを探せ!」のウォーリーの格好をした人が、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」を歌って いた。ストリートミュージシャンだ。声質も良く、ギターも上手だ。しばらく二人でその演奏を聴いていると、通りすがりの女性二人が「上手だけど、あのキャラで売れたら、それはそれで大変そうだよね」と話していた。僕は「そうだよな」と「余計なお世話だろ」が半々。友人Aは「早く飲みにこうぜ」と言った。
キリンシティで少しだけ飲んだ。帰り際、友人Aが「そういえば、あいつのこと知ってるか?」と聞いてきた。あいつとは、これまた高校時代の友人Kのことだ。
「なんかあったの?」
「ガンになったらしい」
友人Tとは、高校の三年間同じクラスで仲が良かった。昨年には子供も生まれている。
「まぁ、お前も仕事忙しいかもしれないけど、一緒にお見舞いにいこうぜ」
「あぁ、うん」
少しだけ、引っかかった。“お前も仕事忙しいかもしれないけれど”とは、どういう意味だろう。疲れているように見えただろうか。お見舞いには、まだ行けていない。
今年度から、オフィスが新宿になった。毎朝毎晩、西口を通る。
広場では、毎朝毎晩、政治家や活動家の演説が繰り広げられている。都知事のこと、消費税のこと、少子化のこと、原発のこと、アフリカに小学校を建てていること、震災募金、アグネス・チャン、多分これからは、参院選のこと。
そのすぐ隣には、喫煙所があって、大人たちがタバコを吸っている。わりと広めの場所のはずだけれど、人が多すぎて、入りきっていない。それでも、みんなお構いなしに吸っている。当然、吸殻だらけだ。都なのか区なのか、はたまた民間なのかは判らないが、時折清掃している人たちもいる。
毎日、その光景を見る。何もせずに、通り過ぎる。
今朝も、新宿に向かう。雨だから、広場では何もやっていないだろう。
電車が、到着のアナウンスを告げる。
「まもなく、新宿です。山手線、埼京線、湘南新宿ライン、小田急線、京王線、地下鉄丸ノ内線、都営地下鉄新宿線、都営地下鉄大江戸線は、お乗り換えです」
改めて聞くと、その路線の多さに驚く。
どこへでも行けるじゃないか、と思った。
網戸
梅雨入りしたのだろうか。最近は雨が多い。先週あたりはやけに暑くて、初夏を通り越して夏が来たな〜、という感じもあったけれど、今年もこの嫌な季節は避けられないようだ。
家に帰ると奥さんが夕食を作ってくれていた。トマトカレー。水の代わりにトマトの水煮缶を使う。それだけなのだけれど、美味しかった。
奥さんの実家ではカレーのルーは「こくまろ」を使っていたらしいけれど、僕はジャワカレーの中辛が好きだと言ったら変えてくれた。僕はカレー自体がとても好きなので、嬉しい。
辛いものを食べると暑くなる。今夜は室内干しの洗濯物のせいか、ひどく蒸すので、網戸にして外の空気を入れる。雨は上がっているので、夜のひんやりとした空気が入ってくる。
それでもまだ少し暑かったので、ベランダで涼んだ。網戸越しに奥さんが見ているテレビの音が聞こえる。相変わらず下世話なニュースばかりで辟易とするけれども、別に今に始まったことではない。きっとこれからもそうなのだろう。
まだ今の家に引っ越す前、一人暮らしをしていたころ。駅までの通り道に、テレビを大音量で流している御宅があった。夏場はいつも網戸だったので、表までくっきりと音が聞こえる。
一人暮らしのときはテレビを持っていなかったので、奥さん(当時は彼女)と駅前のスーパーで買い物をした帰り道など、冗談交じりに、「ちょっとテレビでも聴いていこうか」などと言って、その御宅の前の道を通っていた。
若い頃は、自分の人生は最終的に一人で生きて一人で死ねたら良いな、と思っていた。一人暮らしはともて快適で、自分一人を食わせていれば後は自由。だんだんと世間とのしがらみを切っていって、最後の最後には、一人で、自由に、死んでいけたら、とても素敵だと思っていた。
今もその考えの大部分は、あまり変わっていないけれど、「一人で」の部分には校正が入っている。
「結婚のきっかけはなんですか?」
「何が決め手ですか?」
と、少なからず訊ねられる。うるせーなw、と思いながらも、
「まぁ、なんというか、押し切られまして〜w」と答えている。(ひどいw)
そんな恥ずかしいこと真面目に答えられるかコンニャロー。
【Trailer Vol.1】Our Numbered Days
「Our Numbered Days」販売開始しました。
【Trailer Vol.1】Our Numbered Days
ということで、noteにて連載していたネオ家族小説「Our Numbered Days」がAmazon、楽天コボ、ブックウォーカーにて配信開始されました。
Amazon.co.jp: Our Numbered Days 電子書籍: 王木亡一朗: Kindleストア
楽天Kobo電子書籍ストア: Our Numbered Days - 王木亡一朗 - 1230001161878
Our Numbered Days - 王木亡一朗(ライトスタッフ!):電子書籍ストア - BOOK☆WALKER -
6/6から二週間は99円セールをします。
その後、七月中まで250円、八月からは定価350円とします。手動切り替えなので、多少前後するとは思います。例のごとく、各電子書籍ストアでも配信予定です。キンドル、コボ、ブックウォーカー以外のストアは約二週間後に配信されます。
ランディングページも少し更新しました。noteへのリンクは無くなりましたが、連載版は残しておくと思います。
いつもは「刊行に寄せて」という短い文章を書いていたのですが、今回はせっかくなので少し違ったことをやろうかと計画中です。やらない(やれない)かもしれませんが。
チョベリバ
サンタフェ(Santa Fe)
— 王木亡一朗 (@OUKI_Bouichirou) 2016年5月31日
とツイートしたら、年齢詐称疑惑をかけられました。
してませんよーーーーッ!w
— 王木亡一朗 (@OUKI_Bouichirou) 2016年5月31日
牛野さんと同い年です! https://t.co/mCHIYo6J7z
いやいや、昭和六十年生まれでも、宮沢りえさんやりえママは知ってますよ?
まぁ、ただ僕の年齢が本当かどうかの可能性は50/50(フィフティフィフティ)ですがね(笑)。ミポリンだけに(笑)
とまぁ、若年寄アピールしてみましたが、本当に30歳です。そして、30歳にもなるとジェネレーションギャップを感じる場面も少なからず起こります。
【Trailer Vol.1】Our Numbered Days
ひょんなことから、奥さんの家族と同居することになった元バンドマン。 孤独だった彼の新しい家族との悲喜こもごも!
みんなで暮らすのは楽しいけれど、この家族、やっぱりちょっと変!?
2016年、王木亡一朗のネオ家族小説!
noteにて連載していた小説を、加筆修正し書籍化!
Amazon、楽天koboなど各電子書籍ストアにて配信予定!
ズンズンドコドコ兵衛ってなんですか?
Humming and talking
良い音楽を聴く。気に入ってしまうと、つい口ずさみたくなってくる。
自室で何かをやっているとき、職場でたまたま周りに誰もいないとき、周囲の音が大きいので、小さな声なら誰にもバレなさそうなとき。
そんなときに、鼻歌を歌ってしまう。
これはなぜなのだろう。
僕の場合は、気に入った曲は、停止ボタンを押した後も延々と脳内で流れてしまう。何かをやっているときは、聞こえないけれど、ふと手が止まったときに、不意に流れだす感じ。というより、バックグラウンドでずっと流れていて、手を止めたときに、気がつく、という感じの方が近いかもしれない。いつもいつも、というわけではないけれど。
小説や映画の感想を書くときに、つい自分語りをしてしまう。共感がそうさせるのだろうか。よく判らない。
「自分語り」って、僕の観察の範囲だと、ちょっとウザがられているというか、「お前の話は聞いてねーよ」的なニュアンスで捉えらることが多いような印象だけれど、僕は誰かの自分語りを読んだり聞いたりするのは、割と好きだ。何より楽しそうなのが良い。もちろんそこに、自慢というか、自分の知識や高尚さを過剰にアピールするような態度があれば、ハナにつくこともある。でも、基本的には好きだ。
鼻歌と似ているからかもしれない。
すごい作品に触れて、なんだかよく判らない衝動みたいなものが、ウワーッと溢れてきて、感想とともに自分のことを語り出してしまう。停止ボタンを押しても鳴り止まない音楽に引っ張られて、思わず口ずさんでしまうような。内容よりも、その勢いが見ていて、楽しい。
小説家の牛野小雪さんと対談をしました。
といっても、直接お会いしたわけではなく、ウェブ上で文字のやり取りです。牛野さんとは、同い年ということもあり、密かに意識はしていたのですが。数日にわたり、夜な夜な、色々なことを話しました。
文字でのやり取りなので、会って話すのに比べて、考える時間とかあるはずなんですけれど、なんだか柄にもなく熱くなってしまい、あとで本になるのを忘れて、ギリギリというかスレスレなことも言ってしまったり(笑)。
あ、そうそう。そういう本が出るのです。
7/7発売予定とのこと。インディ作家の対談や鼎談、座談会などなど、「ものをかくひと」にフォーカスした本になるようです。誰にとって面白い本なのだろう、と考えましたが、きっと彼らの小説の読んでいるひとは、楽しめると思います。熱くなって、自分の話ばかりしがちな王木さんを見てみてください……。
あと、その一ヶ月と一日前には、僕の新作も出ます。
【Trailer Vol.1】Our Numbered Days
Tシャツもあります……。
君の縄
どうもみなさん。ここでお会いするのは、随分と久しぶりですね。王木亡一朗です。
前回の記事がこちらですから、約二ヶ月ぶりになります。
ouki-bouichirou.hatenablog.com
連載が終わると同時にドロンでしたが、みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか。僕はといえば、まぁ色々と雑事が重なりまして、ここの更新がおろそかになってしまったわけです。
この二ヶ月、何をやっていたかという話を書いても良いんですが、上にも書いた通り、単なる雑事でしたから、読んで面白いような話はあまりありません。
「アワ・ナンバード・デイズ」の加筆修正と、あと何やってたかな……?
あ、そういえば四月中旬は沖縄に行っていました。人生初です。沖縄は公共交通機関があまりないので、現地でレンタカーを借りました。運転なんて5年ぶりくらい。僕は一応MT免許は持っているものの、向こう側が透けて見えるくらいのペラッペラなペーパードライバーなので、緊張しました。15分くらいで感覚が戻ってきたので、ことなきを得ましたが。
いやしかし、とても良いところでした。とあるバンドのボーカリストは、「まるで日本の縮図であるかのようにアメリカに囲まれていて物悲しくなった」などと歌っていましたが、のんびりとしていて、まさにリゾートというか、なんのしがらみもなくなった暁には、住んでみたいな、とも思いました。
Mr Children 1999, Natsu, Okinawa; English Sub LIVE
用事としては結婚式を挙げに行ったんですけれど。本部(もとぶ)の方ですね。近くには美ら海水族館なんかあったりして。ちょっとだけ覗いてみましたが、あの大水槽は迫力満点ですね。
帰る日に、瀬長島の方にもちょっと寄りました。真っ白な建物が並ぶ、最近できたばかりのスポットらしいです。ヨーロッパに、こんな白い街並みの場所があったな、と思い出しました。どこだったけな。水曜どうでしょうで見たんですけれど。
帰り際、車に乗り込む直前に、米軍の戦闘機が6機くらい飛んでいくのが見えました。とても近く、ものすごい轟音で、文字通り、耳をつんざくかのような。思わず空を見上げると、そのうちの一台が、翼を振っていました。挨拶のつもりだったのでしょうか。轟音のせいもあいまって、挑発されているようにも感じました。
昔から、旅行が苦手です。
遠出になればなるほど、宿泊先や諸々の事情で、ときには何ヶ月も前から予定を組まなくてはいけません。同行者がいれば、その人とのスケジュール調整も必要です。それが面倒臭い、というのもありますが、僕の場合は、そんな先まで気持ちが続かない。極端な話、当日の朝に行きたくなくなる、ということが多々あります。ふと思い立ったときに、フラッと出かけられれば良いのですが、なかなかそうはいきません。
まぁ、そうやって直前までウダウダしているものの、目的地に着いてしまえば、ちゃっかり楽しんでしまうのですが。
6/6に、新刊を出します。
【Trailer Vol.1】Our Numbered Days
ひょんなことから、奥さんの家族と同居することになった元バンドマン。 孤独だった彼の新しい家族との悲喜こもごも!
みんなで暮らすのは楽しいけれど、この家族、やっぱりちょっと変!?
2016年、王木亡一朗のネオ家族小説!
noteにて連載していた小説を、加筆修正し書籍化!
Amazon、楽天koboなど各電子書籍ストアにて配信予定!
そういえば、国際通りで、こんなものを見つけました。
何をするお店なのでしょう。勇気がなくて入れませんでした。