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アコースティック・ギター

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 十二歳の冬、突然ギターが家にやってきた。父が友人に貸していたというギターが返却されたのだ。ボロボロのガットギターにスチール弦が貼られているという謎仕様だった(ガットギターには普通ナイロン弦を張る)。以前からギターに興味があった僕は、父に貸してくれと頼んだ。お年玉がまだ少し残っていたので、千円で弦を買い、もう千円を出して教則本を買った。上達也という人(?)の本で、まぁ、なんというか今思うと色々とアレだが、当時は十二歳だ。城達也さんのことは存じあげなかった。

 さて、中を見てみると、さっぱりワケのわからないことが書いてある。ただ幸い人も父もギターが弾けたので、コードの意味とかは教えてもらえた。あとは本に書いてあるtipsを読んだりして練習をした。最初はただひたすらコードを押さえる練習だ。

 CとG、あとAmなんかは簡単だがFが難しい。挫折しかけたけれど、教則本を色々すっ飛ばして、最後の楽譜のページまで進んだ。知っている曲は二つしかなかった。藤井フミヤ『TRUE LOVE』とPUFFYの『アジアの純真』だ。

 僕がギターに憧れていたのは、1に桜井和寿、2に草野マサムネ、3にキムタクの影響だったので、『TRUE LOVE』の楽譜があったのはありがたかった。特にキムタクのこれ↓に憧れていたのだ。

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 キムタク、ギターソロまで披露していて、超絶憧れた。ある程度コードが弾けるようになったころ、三ヶ月くらい経った頃だったかな? 僕もギターソロが弾きたくて、父に相談したら、フィンガーボードにマジックでペンタトニックスケールを書いてくれた。

 エレキギターは中二まで買ってもらえなかったけれど、コードとペンタの練習はその後、かなり役立った。この時のキムタクよりかは上手くなったとは思う。多分。

 

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Our Numbered Days

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日村勇紀-TRUE LOVE-