狭い世界から。
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最近読んだ漫画です。
アンの世界地図 2―It’s a small world (ボニータコミックス)
- 作者: 吟鳥子
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/10/16
- メディア: コミック
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アンの世界地図 1―It’s a small world (ボニータコミックス)
- 作者: 吟鳥子
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: コミック
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「自分」を守る為に、髪を染め、カラコンをつけて、ロリータ衣装に身を包む杏という少女が主人公のお話です。流れ着いた徳島でアキという不思議な少女に出会い、ともに暮らしながら、成長していくストーリーで、少女漫画的な「お約束」というか、そういう場面も多分にあるんですけれど、ギャグにもシリアスにもちょうど良い塩梅で振れながら、凄くさわやかな印象な物語で、ちょうど朝ドラとかになったら面白そうだな、と思える作品です。
ネグレクトされていた少女が、「ここを自分の居場所にしていこう」と決心するまでが1巻と2巻の前半、そして後半からは、もう一人の主人公であるアキの出自を掘り下げていくとろ、まで今のところ読むことが出来ます。
少女漫画というか、女性作家の独特の視点だなー、と思ったのが、冒頭の、「二人が暮らしてく家」のモノローグ。僕の印象としては、その唐突さ(なんせ冒頭ですからね)にもあるのですが、なんとなく高野文子的だなー、と。(家が話すということ、唐突さも)
「死の側から生を見ている」とも言われる高野文子さんの死生観(?)ですが、それに通ずる部分もあるのかなー、となんとなく思いました。
とはいえ、まだまだ続くようなので、これからにも期待です。男の子のキャラもチラホラ出来ていて、そちらも楽しみです。