『アワナン』無料キャンペンのお知らせ。
あ、どもども。こちらではお久し振りです、王木亡一朗です。こちらのほうでは、すっかりご無沙汰していますね。みなさま、如何お過ごしでしょうか。ゴールデンウィークですね。
4/29から5/5まで、あの名作「アワナン」の無料キャンペーンを実施します。6年前に発表した作品です。当時はまだ娘は産まれていませんでしたね。なんというか、祈りみたいなものを込めて書いていたと思います。 娘が生まれてから3年が経ち、そういえば、と先週くらいに自分でも読み返していたのですが、若書きな部分はありつつも、あのころに思っていたことや感じていたことの延長線上に今があるな、と改めて思いました。
金字塔、coming soonのお知らせ
あ、どもども。こちらではお久し振りです、王木亡一朗です。すっかりご無沙汰していますね。みなさま、如何お過ごしでしょうか。めっきりコロナ禍ですね。マスク、してますか〜? 僕はしています。
ながらくこちらのブログを更新していなかったので、はてなのノリを忘れてしまいました。こんな感じでしたっけ? 最近の僕はnoteという数年前に少し流行ったサイトで王木ダイアリーという日記的な何かを書き綴っています。家族というか娘の話題が多めですかね。
それはそうと、そろそろ新刊を出せそうなので、そのお知らせです。本当は昨年末に出せたら良いな、とセコセコと作業していたのですが、なんだかんだで今頃になってしまいました。サラッと書いているけど、昨年末って、もう七ヶ月前ですからね。半年以上です。時の流れは早い。刻の涙を見た!って感じです。
作品名は『金字塔(the apex)』で、表紙はこんな感じ。
自選短編集となってますが、掌編も含みます。タイトル通り(?)、王木さんの『トンがった作品』を集めたものになります。
収録作は以下の通り
『当てつけ(I guess you might as well)』
掌編。noteに掲載していたのですが、なぜか僕のnote記事の中で一番読まれています。全期間で一位。『アワナン』とか『サインカーブに浮かぶ日』とかもnoteで連載していたのに……、です。満を持して(?)の収録。多分、『このクリエイターの人気記事』みたいなリンクが貼られて、アクセス数が伸びたのだと思います。一時期は本当に、こればっかり読まれてました、僕のnote。
『あのころ(time goes by)』
初めて『てきすとぽい』に参加したときに投稿した作品。確か、そのときのお題が『切実』だったかな。こちらも掌編です。初参加で初優勝したらカッコイイよな、と邪な気持ちでいたのですが、結果は犬子蓮木さんの作品に競り負けて2位でした。悔しい。今でも根に持ってます(嘘ですw)。当時は調子こいて、執筆の過程をYouTubeライブで流そうとしていたのですが、日和って、それはしませんでした。
『レモン/グラス(Lemon/glass)』
五年くらい前に気まぐれで書いてnoteに投稿した掌編です。短編集『ガールフレンド』に収録の『ふさわしい場所(a better place to pray)』のシングルカット版のカップリングで一度収録したのですが、今回のコンセプトに合っているような気がしたので再録です。
『処女同盟(The Mutant)』
初期のバージョンは、五年くらい前に出した短編集『夏の魔物(out of standard)』に収録する予定だったのですが、ちょっと毛色が違うので、未完のまま放置していたものを書き上げました。『夏の魔物』は「ホラーでもSFでもないけれど、異形のモノをテーマやモチーフにする」というコンセプトだったので、妖精とかエイリアンとかゴーストとか題材にしていたのですが、こちらはミュータントです。
『37フラグメンツ(37 Fragments of a Chronology of Dance)』
今まで出してきた小説の中から、いわゆる『改行ポエム』の部分(断片)を抜き出したものを37個集めたもの。タイトルの元ネタはミヒャエル・ハネケの『71フラグメンツ(71 Fragments of a Chronology of Chance)』から。37という数字には意味はなく、集めてみたら、この数になったというだけです。森先生の『スカイクロラ』シリーズの空戦シーンが改行多めの文章で書かれていて、作中で空戦のことをダンスに例えていたことにあやかって、このタイトルにしました。過去作からの寄せ集めなので、リサイクルですね。各タイトルを新しく付けたくらいです。
『グッドモーニング、ストレンジャー(Good morning,Stranger)』
こちらは完全に書き下ろしです。この短編集は、これを収録するために企画したと言っても過言ではないというか、いや過言なのですが、書き始める前から、長編にはならなそうだし、短編一つで出すのもどうかなぁ、という感じで、確かに『金字塔』は、この『グッドモーニング、ストレンジャー』ありきかな、とも言えます。この短編に関して、一言だけ言っておくとすれば、僕はこの小説を『書かなければならなかった』ということです。別に誰のためでもなく。なんていうと、ちょっと大袈裟かな(余計なこと書いたな)。
『金字塔(the apex)』というタイトル通り、トンがった作品を集めたものになりました。タイトルからして自画自賛っぽくて恐縮ですが、ぜひご笑覧ください。
ということで、短編&掌編集『金字塔(the apex)』は7/23ごろ発売予定です。
【追記】
審査が思いのほか早くて、もう出てます。リンク貼っておきます。
アワナン&エニワン無料CPの結果発表〜!
ということで、前回のあらすじ
7/10より5日間『Our Numbered Days』と後日談の『 anyone can play guitar/I Think Ur A Contra』の無料キャンペーンを実施します。DL数×100円を全国のライブハウス支援のための活動に募金します。よろしくお願いします。
— 王木亡一朗 (@OUKI_Bouichirou) 2020年7月10日
https://t.co/YKefc8rgVG https://t.co/Gu0w5qftKx#ライブハウスを守ろう
詳細は前回のブログにて
ouki-bouichirou.hatenablog.com
ご報告が遅くなってしまい申し訳ありませんでしたが、少し体調を崩してしまったので、このタイミングになりました。
で、さっそく結果ですが、アワナンとエニワンの合計download数が16でした。
ただ、個人でやっていることなので上限があります。100DLで1万円くらいなら問題ありませんが、1000DLで10万円は無理なので。そんなにいかないと思いますが。
— 王木亡一朗 (@OUKI_Bouichirou) 2020年7月10日
おいおい……
16て
まぁ、その、何度か無料キャンペーンをやっている作品なので、すでに王木亡一朗を知っているひとはすでに持っているということだったのでしょうか。一応、王木さんの代表作ですし……。ただ欲をいえば(募金企画で欲というのも変な話ですが)、これを機に広がって欲しかった感はありますが、致し方ないですね。月曜の午後から寝込んでいたので、告知もあまりできませんでしたし。
ただ、個人でやっていることなので上限があります。100DLで1万円くらいなら問題ありませんが、1000DLで10万円は無理なので。そんなにいかないと思いますが。
— 王木亡一朗 (@OUKI_Bouichirou) 2020年7月10日
ただ、ほんのちょっとでも1000DLとかいったらどうしようかと考えていた自分がちゃんちゃら可笑しいですねwww まあ良いとしましよう(前向き)。
宣言通り、SAVE THE LIVEHOUSEさんのサイトに募金をしました。一口500円だったので、今回のダウンロード数を四捨五入して2000円分です。あと募金先を探しているときに故郷である新潟のバンド界隈でも、ライブハウス支援の企画をやっていたので、そちらのグッズも購入しました。
いろいろと落ち着いたら久々にライブハウスの爆音で音楽聴きたいですね。
ただ、個人でやっていることなので上限があります。100DLで1万円くらいなら問題ありませんが、1000DLで10万円は無理なので。そんなにいかないと思いますが。
— 王木亡一朗 (@OUKI_Bouichirou) 2020年7月10日
恥ずかしぃ〜
セブンルールの取材来ないかな
— 王木亡一朗 (@OUKI_Bouichirou) 2020年7月12日
来ねぇよっ!
『Our Numbered Days』無料キャンペーンについて〜SAVE THE LIVEHOUSE的な〜
お知らせです。
7/10より5日間『Our Numbered Days』と後日談の『anyone can play guitar/I Think Ur A Contra』の無料キャンペーンを実施します。DL数×100円を全国のライブハウス支援のための活動に募金します。
『Our Numbered Days』は王木さんの代表作だし(自分で言う)、何度も無料キャンペーンは実施しているので、もうすでにお持ちの方も多いと思うのですが、今回ばかりはぜひぜひ興味ありそうな方に拡散していただけると幸いです。
世の中、コロナで困っている人たちは他にもいることは重々承知していますし、自分だって今現在はあまり影響がなくても、これから何かしらの影響を受ける可能性もあるかもしれないのですが、やっぱり自分のこれまでの人生と関わりの深かった場所が窮地に立たされているのはしんどいので、なにかお力添えできれば、と思います。
募金先は『SAVE THE LIVEHOUSE』というところで募金ができるので、そこにしたいと思ってます。
311tegami-onlineshop.stores.jp
あとは新潟にもライブハウス支援のプロジェクトがあるらしいので、どれくらいダウンロードされるかはわかりませんが、そちらにも何かしらの形で支援をできたらと思っています。
ただ、個人でやっているとことなので、上限はあります。たとえば、100DLで1万円程度なら、なんら問題ありませんが、万が一、1000DLで10万円とかになるとさすがに無理なので、その点はご了承頂きたいです。
念のため、恩着せがましいことも書いておくと、kindleの無料キャンペーンはどれだけダウンロードされても作者には1円も入りません。ただ、過去に少しだけ音楽やバンド活動を齧っていた身として、それらを題材とした作品と絡めて何か出来ることはないのか、と考えた結果です。
また、キンドルの電子書籍は専用端末でなくともスマートフォンであれば無料のアプリで読むことができます。最近のスマホの画面は大きいですし、電子書籍アプリも進化していますから、数年前の電子書籍黎明期よりもリーダビリティも高く、文庫本感覚で読めると思います。
ここからは余談ですが、今回、このようなことをするにあたって、少しだけ悩みました。「ライブハウスに恩返しがしたい!」というような真っ直ぐな、清廉な思いというのもないわけではありません。ただ、こんな慈善活動(?)のようなことをする資格が自分にはあるのか? 偽善ではないのか? 売名行為のようなものではないのか? そもそもまとまった額になるほどダウンロードされるのか? 自分が思いもしなかった理由で不快に思う人がいるのではないのか? などなど、考えました。
でも、ネットなどを通じて入ってくるライブハウスの現状に、少しずつ胸を痛めていました。そして、ライブハウスにまつわる色々なことが思い出され、いろいろな人たちの顔が浮かびました。
駆け出しの頃というか無名のバンドはライブハウスにお金を払ってライブをしています。チケットノルマというやつです。バンド形態だと大体2、3万円。もちろんチケットが捌ければペイしますし、ノルマ以上に捌ければバックもあります。でもそれは、そこそこ以上の人気のでているバンドでないと難しいですし、そこまでの人気があれば、ギャラの出るイベントにも呼ばれます。そうでないバンドは大体、毎回持ち出しです。それでも地道なライブ活動のために毎月、お金を払ってライブをしていました。思い返せば僕も、まぁまぁな額を吸われました。
ライブが終わったあと、清算という『儀式』があるのですが、そこで実際にノルマ分のお金を納めます。そのときにライブハウスの人(大体はブッキングマネージャー)の人から、アドバイスや説教(笑)をもらいます。優しい人だと、当たり障りなく褒めてくれます。そんで次回のライブ日程を決めましょう、という話になります。厳しい人だと結構ダメだしされます。メンバーに初心者がいると集中的にやられたりもします。あとは、その人が好きだからという理由で、全然ジャンル的に関係ない有名バンドを引き合いに出されて的外れなアドバイスをされたりもします。例えるなら、駆け出しの漫画家さんとかが相性の悪い編集者にあたって、不毛なやりとりをする(ツイッターとかでたまに見かけますが)、あれに似ています。って、あれ? なんか知らん間に恨み言みたいになってしまったぞw
とまぁ、いろいろとあったのですが、それの何倍、何十倍以上の楽しい経験もしました。ライブ後の打ち上げとか、それこそ自分たちや他のバンドとイベントをやったり、レコ発ワンマンをやったり。マグレだったんでしょうけど、体調とかテンションとかお客さんのノリとか演奏とか照明とか音響とか何もかもが完璧にハマって、『今夜、俺たちが間違いなく世界で最高のライブをしている!』と思える瞬間があったりとか(一回だけで、勘違いみたいなものかもしれませんが)、まさに自分の『青春』がそこにあったといっても過言ではありません。
なので、そういう雰囲気を自分なりに閉じ込めた小説でなにかしら力になれればと考えています。ぜひぜひ無料(タダ)なので、お気軽にお手に取りください。
頂いた感想など
読書感想文 『Our Numbered Days』 王木亡一朗(著) | エンタングルメント・マインド(Entanglement Mind)
読書/王木亡一朗著『Our Numbered Days』 | 淡波ログ
セルパブ小説を読んでみよう 17 王木亡一朗『Our Numbered Days』 - 綾瀬文蔵は主に深夜に生きてゐる。
王 木 T
そういえば変わったTシャツ好きだったなぁ、なんて読んでいるうちに思い出してきて、ここ最近の自分はつまらんTシャツばっかり着てるなぁ、なんてちょっと反省したりもした(反省?)。
なんというか、高校生くらいのときはバイトもしていたけれどお金なんてなくて、でもバンドをやっていたから、衣装ってわけじゃないけれど、ライブ用にそれっぽいTシャツが欲しくて、そうなると「バンドT」ってのは逆に着れなくて(コピーバンドじゃなくてオリジナルをやっていたし)、ファッション寄りというよりロック寄りの非バンドTを見つけなくちゃいけなくて、古着屋でそれっぽいのを探したり、あとは60HMRという通販サイトで、ロックをコンセプトにしたTシャツなんかを買っていた。
二十代になってもそのマインドは残っていて(というか引きずっていて)、結構お世話になったのが「graphic equalizer」というインディーズブランド。今はもうやっていないみたいだけれど、色々とギリギリのものあったりして(権利関係とか笑)、Tシャツ以外も結構好きで買っていた。
近頃はもう三十代だし、そういうのは着なくなってしまっていて、ユニクロとか無印の無地のやつか、よそ行き(?)で奥様が買ってきたアウトレットのラルフローレンとかMHLとかのTシャツなんかを着ていて、まぁ無印のやつは気に入っているけれど、なんだなぁ、とか思いつつ、なんかオモロイTシャツあったかなぁ、なんて探していたら、違う意味でオモロイTシャツが出てきた。夏なので紹介する。
なんで作ったのか理由は思い出せないけれど、一番最初にスズリで作ったTシャツ。自著『Our Numbered Days』の表紙をそのままプリントしたもの。多分、内容がバンドものだからバンドTみたいなノリで作ってしまえ、と思ったのだと思う。一応自分でも注文して一着持っている。でも、ローマ字で「OUKI BOUICHIROU」って入ってしまっているのでなかなか外では着られないけれど、2016年11月の文学フリマ東京にはこっそり着て行った。秋というか冬だったのでインナーとしてだけれども。
『文学は死んだ』Tシャツ。これには元ネタがあって、ニルバーナのカート・コバーンが着ていた『grunge is dead(グランジは死んだ)』Tシャツのパロディ。グランジというのはオルタナティブロックの昔の言い方です。カートが着ていたオリジナルはどこが出していたものか判らないけれど、レプリカは上記の60HMRで2500円くらいで売っていて、高校生の頃の僕も着てました(笑)。これも自分で買って2019年11月の文学フリマ東京に来ていきました。上にシャツ着ていたから外からは見えませんでしたが。いや、心意気としてね?
セルパブ者を代表して恥を忍んで作りました。元ネタはサブポップ(ボブサップじゃないよ)というアメリカのインディレーベルのロゴ。検索すれば元ネタ画像が出てくると思いますが、マジレスは禁止でお願いします。上記の『文学は死んだ』の関連というか思いつきというか一時のテンションに身を任せてしまった結果です。こちらも購入し家着にしております。
ということで(?)、王木Tシャツでしたがいかがでしたか? 忘れているかもしれませんが小説を書いています。もう夏ですね。こんな季節にはこちらをお勧めしています。
最新作は『サインカーブに浮かぶ日』です。
どちらの作品もKUというキンドルの読み放題サービスでも読むことができますし、『サ日』は紙書籍の販売もあります。
ヤバイTシャツ屋さん - 「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」Music Video
OKBアンプラグドvol.1
ということで、OKBアンプラグドvol.1でました。
ようは紙書籍をリリース!
アンプラグド(unplugged)の意味が判らない人向けに説明しますが(偉そうに)、普段、王木さんは電子書籍オンリーで作品をリリースしていますが、今回は紙書籍(=非電子書籍)でもリリースしましたよ、という意味で、90年代のアメリカで流行った『MTVアンプラグド』という番組があるんですけど、普段はエレキギターなどで激しいサウンドを鳴らしているバンドとかが、あえてアコースティックな演奏をするという企画があるんですね。それをパロって『OKBアンプラグド』としたわけです(説明終わり)。
文庫サイズで296ページ。個人的に、紙書籍の中では文庫が一番好きで、豪華な装丁の単行本とか新書サイズならではの表現力とかもあるとは思うんですけど、読むときの場所を選ばない、高いポータビリティに魅力を感じていまして。だから、自分の本を作るときは文庫サイズが良いなぁ、と思っていたのです。あと、数年前の文フリで皮算積人さんにお会いしたときに『魔法中年っ!』の紙書籍版を見せてもらったことがあって、それが一般的な文庫仕様というか、こういう感じの物も作れんねや! と思ったのも、今回自分で作ろうと思い至った遠因でもあります。まぁ、何年も頭の片隅に寝かせていたんですけどね。
とはいえ、原稿はどうやって作れば良いのだろう? イラレもフォトショも持ってないし、今となってはDAWソフトすら無料のガレバンしかない俺に作れるのか? 原稿作成はPagesだし、表紙もオープンオフィスの図形描画で作ってきたので、ここへきてついに有料ソフトを購入するべきなのか……。噂によれば、組版したPDFがあれば良いというが、それをどうやって作れば良いのか判らない。諦めかけましたがダメ元で「OKグーグル!」と何度か唱え、たどり着いたのが、こちらのサイト。
どうです? 結構良い感じになってると思いません?
正直、精細な禁則処理とかは僕のスキルでは難しかったので、その辺はマジ勘弁って感じなんですが、なかなか良い感じの仕上がりになったのでは? と思っています。
ほぼ上記のサイトに書いてあることを忠実に実行しただけです(笑)。マジで超参考になりました。あと昨年11月の文フリにお邪魔したときに購入した書籍も色々と参考にさせていただきました。カバーはプリンパ、本自体はちょ古っ都製本工房に発注しました。
あと、アンプラグド特典として、数量限定ではありますが、小冊子『過ぎ行く日々のレイテンシィ』が付きます。
これも上記のTATEditorで作りました。印刷はセブンのコピー機です。
内容は、作中に出てくる映画などのレビュー的なものです。本編の主人公が書いたレビューなので、王木亡一朗の見解とは異なる部分があります。作中に出ているものの、タイトルが明記されてない作品もあったりしますが、一応、言及した作品はレビューしてます。会話の最中に主人公が少しだけ思い出した『レインマン』は入ってないですが。
あと、だめ押しで王木レディオステッカーも付きます。余ってるので(笑)
嘘です。欲しいでしょ?
こんな感じのセット内容でなんと900円。送料はBOOTHあんしんパック(匿名配送)で、370円です。
わりとたくさん刷ったので、知り合いは全員買いましょうね! 会ったことある人はもちろん、ツイッターで一回以上やりとりしたことがある人、あとは王木レディオを5秒以上聞いたことがある人は全員買いましょう。なんかあれでしょ? よくわかんないけど全員10万円もらえるんでしょ? 買えるじゃん! やった! もちろん知り合いじゃなくても大歓迎です。
(これだけ書いときゃみんな買うだろう。良かった、捌けそうだ)
スクロールしなくても買えるように、もう一回リンク貼っときますね。いやー、東新潟自動車学校ばりの親切設計だ。(ローカルネタ)
ということで、よろしくお願いします。
Nirvana - All Apologies (MTV Unplugged)
全員買いましょうのくだりは、もちろんジョークですので。
いや、買ってもらっても良いんですけどね。
王木亡一朗ランキング
唐突ですが、現時点での王木亡一朗ランキングを発表します。
カウントダウン OKB!
ちなみにkenp(ケンプ)というキンドル読み放題対象作品の数値のデータから作成したランキングです。読まれたページ数的なものですね。買い切りだと1ページも読まれなくても販売数としてカウントされますが、ケンプだと実際に読まれたページ数が数値になります。なのでより参考になるかと。多分。
10位 LaLaLaLIFE
『夫婦茶碗』『ユリコのゆりかご』『魔法のじゅうたん』『不揃いのカーテンレール』が入っています。なんとなーく各作品が繋がっている、日々の生活や、そこからちょっとはみ出したエピソードにフォーカスを当てた連作短編です。
ちなみにララナントカって映画が少し前に話題になりましたが、こっちの方が先ですので!(なんの予防線?)
暮らしの小説大賞という新しい賞ができるらしいとの情報を見かけて、その当時、『不揃いのカーテンレール』を書いている途中だったので、字数を合わせるために連作短編にしたんだった思います。『不揃いのカーテンレール』はわりと気に入っていて、自選短編集『アワーミュージック』にも収録しました。
表紙の写真は、当時住んでいた町で撮ったもの。ちなみに賞は箸にも棒にも……。まぁ、賞自体も世間的には箸にも棒にも……。(だって知らないでしょ?)
9位 他人のシュミを笑うな
記念すべき(?)、王木さんのセルパブ第一弾。記念すべき第一弾なのに、どっかで聞いたことあるようなタイトルなのはご愛嬌。本当はオリジナル曲でデビューしたかったのにカバー曲でデビューさせられたニルヴァーナに敬意を払っているという噂もありますが、嘘かもしれません。これも連作短編ですね。わりとこのゆるく繋がっている連作短編が好きだったのかも。「ベストスコア」「アホの坂田」「明子先生の結婚」を収録。確か全部で3万字くらいのコンパクトな作品です。
8位 王木レディオ
本家である村上RADIOがもともとエッセイだったので、ポロロッカ的に作った王木亡一朗初のエッセイ。レディオは月一ペースでなんとか続いているものの、こっちはもう出ないんですかね? どうなんですか? でも8位にいますね、その他の小説を差し置いて。ただ、このランキングはキンドル読み放題で読まれた数値のデータなので、新しい本ほど有利というか、古い本は刊行時には読み放題なかったわけで。だから、上の2作がトップテンに入っているのも、なんていうか嬉しいですね。
7位 kappa
表題作『河童』がメインで、他は当時の未刊行の短編をまとめたもの。『any day now』は表題作との関連あり。『他人のシュミを笑うな』が初KDP用に書き下ろしたものでしたが、この『河童』も、それまで何にも発表せずもくもくと書いていた王木さんが、初めてネットで発表することを前提に書いた作品です。
ミステリではないけど、ミステリの手管をつかってみました。独りよがりの部分はまだまだあるにせよ、読者を意識した初期亡一朗の秀作ですね。
(自分で言うか?!)
6位 サインカーブに浮かぶ日
ここにきて最新作が早くもランクイン。新しい方が集計の手法上有利とはいえ、まだ先月出したばかりですからね。最新作が評価されるってのはやっぱり嬉しいものです。
2019年4月から約月一ペースで連載していた作品です。ヤマなし、オチなし、意味なし(?)な、日常系とでも言うべきでしょうか。いや、イルでチルなアンチコマーシャリズム小説! 何を言ってるんだ? という感じですが、そんなアティチュードで書きました。うーん、正直な話、万人にはオススメ出来ませんねぇ。上級者というか、ある程度小説を読みなれた人向けというか(上から目線)。
(ジョークです)(本気にしないように)
5位 ティアドロップ
王木作品にちらほら出てきて、作品によっては主人公だったりする橋本くんの中学生時代のエピソード。
精神病院を舞台にしていますが、ある意味ファンタジーな感じもしないでもないです。成長という名の若さの喪失と、自分の『好き』を詰め込んだ、初期亡一朗の一応のピリオドでしょうか。
4位 夏の魔物
こちらは、ひとつのテーマでまとめた短編集。ホラーでもSFでもないけれど、異形のモノをテーマにした作品。そういう意味では『河童』と同系統の作品ですかね。
『ライトセーバー(My Sweet Little Fairy)』
『ヘレン、ゲッタウェイ・フロム・ミー、ユー・ビッチ!(Helen,Get Away From Me,You Bitch!)』
『サイクロプス(Cycrupse)』
『TVゴースト(Since You Were Born)』
『夏の魔物(Individual Summer)』を収録。
王木さん自身も30代になり、それまでの小説と違ったいわばシーズン2のスタートとも言えるかもしれません。
3位 Our Numbered Days
元バンドマンの悲喜こもごもを綴った、青春がおわったあとの音楽ストーリー。それまではなんとなく一本の映画を意識して書いていたのですが、これはテレビドラマを意識して書いています。月9とかの1クール11話くらいの。内容的には月9というより、木10かな(知らんけど)。
奥さんの家族と訳あって一緒に暮らすことになるというサ◯エさん的なイントロダクションなんですが、表紙の画像は『フルハウス』の家っぽいな、と思って決めました。
2位 ガールフレンド
またまた短編集。甘酸っぱい記憶が蘇る、ガールフレンドたちとの物語、ということで、そんなコンセプトでまとまっているはずなんですが、どっちかといえば『自分』のことばかり、というそんな感じ。自分大好きというより、なんだかんだで自分が可愛い奴らの物語かもしれません。収録作は『小説ガヴァドン(I Wish I Was)』、『ふさわしい場所(A Better Place To Pray)』、『星のメロディ(Someday My Princess Will Come)』、『春の窓辺(The Long Good Day)』の4作。
1位 Lost in Conversation
来ました。堂々の一位はこちら。小学生が仲の良い友達とワイワイ夏休みに遊んでいたら、悲しい出来事が起こってしまい、それから………。という内容。安易に感傷的な方向に流れていく王木さんのクセを、自ら逆手にとって(というか開き直って)、全開にした小説です。それまで良くも悪くも当たり障りのないストーリーを書いてきた王木さんですが、どうしちゃったんでしょう?
執筆時期は3位の『アワナン』より前、その一年前には書き終わっていたのですが、発表するのを渋ってアワナンよりあとに。アワナンはこれの反動もあってか、優しい物語になりましたが。王木亡一朗シーズン2の問題作、と言えるでしょうか。