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Category of Happiness

幸せのカテゴリー

同じ歳。

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 同い年といえば、僕はもう三十歳なのですけれど、同級生の中には、もう亡くなってしまった人が何人かいます。不謹慎な言い方かもしれませんが、年上の方、とくに高齢の方が亡くなったときは、残念に思う一方、自然の摂理とも思えますし、逆に年下の人の場合(とくに子供)は、非常にいたたまれなく思います。そして、同い年の人が亡くなると、なんというか少しだけ死について考えてしまいます。メメントモリ状態というか。やはり、自分とほぼ同じ時間を過ごした人の死というのは、どこか身近に感じてしまいます。

 

 高校まで一緒だったMくんは、院生だったころ、大学の地質調査で訪れた山で落石に遭い、亡くなりました。

 実は親同士が知り合いで、僕の従兄弟も含めて、子供のころはよく遊んでいました。何度か同じクラスになることもあり、互いの家に遊びに行ったこともあります。

 彼との印象的なエピソードがあります。

 小六のお正月に、お年玉を握りしめて地元のツタヤにいったときです。特に買うものを決めていたわけではなく、なんとなく財布の中に(小学生にしては)高額のお金を入れた状態でお店をプラプラするのが好きで、そのときも「あれも買えるしこれも買えるなぁ」などと思いながら、店内を歩いていました。

 そのツタヤはフルアイテムのお店で、レンタルの他にも、本、ゲーム、セルCD、文房具の売り場がありました。色々と物色しながら、セルCD売場を歩いていると、Mくんに会いました。

「あれ、大木くん、なにやってるの?」

「いや、別に」

「あ、わかった! アレでしょ? “夜空ノムコウ”を買いに来たんでしょ?」

「え?」

 唐突に言われたので、少々面を喰らいましたが、確かに当時はスマップのそのシングルが大ヒットしていて、いやヒットしていたけれど、なんで僕がそれを買いに来たと思ったのだろう? 今、考えても全然判りません(笑)。

 ただ、そのときの僕は、結構流行っているし、お金も余ってるから、別に買っても良いかな、なんて感じに、夜空ノムコウを買いました。 

 オチは特にありません。

 まぁ、「あれから僕たちは何かを信じてこれたのかなぁ」という歌詞にこじ付けてイイ話風(?)にまとめても良いのですけれど、まぁ、やめておきます。

 強引に何か教訓めいたことを引き出すならば、死んでしまった人には、干渉が出来ないという、当たり前のことで。彼はもう亡くなってしまったので、どうしてあのとき彼がそう思ったのかをきくことはできません。

 

 同級生では、その他に女性が二人、亡くなったと聞きました。どちらも自殺でした。

 端から見る分には、どちらも容姿も綺麗で頭も良く、どうして自殺をしてしまったのか、思い当たりません。容姿も頭の良さも関係はないのでしょう(インテリの自殺率は高いと聞いたことはありますが)。

 卒業してからは、特に親しくしてはいなかったので、何か出来ることがあったんじゃないか、という思いもそれほどありません。仮に何か事情めいたことを知っていたとしても、何かができたという自信もありません。

 

 特にオチはないです。