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Category of Happiness

幸せのカテゴリー

僕は上手にゆっくり書けない。

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 一年に一回で充分ですよ

 昨夜は、レイトショーでしかやっていない映画を見る為に、久しぶり渋谷へ。

 二年くらい前、とある会社に出向というか、研修みたいなもので、二ヶ月だけ通っていた。そう、二年前の五月だ。昼休みはずっとタワレコのカフェに逃げていた。

 当時は別の場所に住んでいてので、通うのには井の頭線を使っていた(そういえばV6に井ノ頭くんってメンバーがいたな)。朝の井の頭線は、人間の乗り物じゃない。まるでガス室往きの列車だ、と陳腐な言葉が頭をよぎる。たかだか満員電車くらいで、ちゃんちゃら可笑しい。

 出向も終わり、まぁ、たまの買い物くらいでは行っていたが、この一年くらいは足を踏み入れてなかったと思う。だから、久しぶりの渋谷に、少々気圧されてしまった。

  レイトショーは21時からだったので、家でパートナーと夕食のカレーを食べてから出かけた。だから、訪れた渋谷は最初っから夜で、すでにネオンとかチカチカで、グーグルマップの頓珍漢な最短距離のせいでホテル街を抜けてユーロスペースまで行ったせいもあって、「(渋谷に来るのは)一年に一回で充分ですよ」などと、一人ごちる。

 派手な服装と髪型(髪色)の若者たちがたくさんいた。いや、若者だけではない。渋谷の人々は最先端だ。ホームレスさえ最先端のホームレスに見えた。

 ちなみに、「どうぞ」としたのにも関わらず、誰もRTや@で「ジャパン!」とはしてくれなかった。いや、最先端の街で、そんな懐メロみたいなマネはするべきではなかったのかもしれない。アンドロイドが電気羊の夢を見るように、最先端の街は最先端の音楽が流れるべきなのだ。夜から雨の予報をiPhoneが教えてくれたので、透明のビニール傘を持っていた。モニタやネオンの光を反射して、キラキラと光っていた。

 ブレードランナーネタはこれくらいにして

 昨夜見てきた映画「ぼくたちは上手にゆっくりできない」の感想を。

 舞城王太郎さんが発起人(?)の映像制作ユニット「リアルコーヒー」が製作・制作・配給・宣伝をつとめ、三人の小説家が監督をつとめるオムニバス映画です。

 安達寛高桜井亜美舞城王太郎がそれぞれ脚本・監督・編集をつとめたそうです。

 安達寛高さんは、乙一中田永一としても知られる方で、僕は「百瀬、こっちを向いて」という作品と「吉祥寺の朝比奈くん」を読んだことがありました。

 桜井亜美さんは、今回初めて知った方でしたが、あとでプロフィールを見ると、上野樹里主演の「虹の女神」という映画の脚本をやられていたそうで、あ、その映画なら観た、と思いました。

 舞城王太郎さんは、前に山田詠美さんが褒めていたので、何冊か読んだことがあります。

 三者三様の「コーヒー」をテーマにした、合計105分のオムニバス映画。

 全体的な雰囲気は「世にも奇妙な物語」ですが、テレビドラマじゃなくて、ちゃんと映画になってます。

「Good Night Caffeine」

 安達寛高監督作品。「上手に眠れない」

 ざっくりまとめると青年と少女が夜の病院で、あれこれ話したり遊んだりと、交流を深める話。仰々しい弦の音楽が使われていて、どことなくヒッチコック風。青年と少女のやり取りは、ヴェンダースの「都会のアリス」っぽかったかな。

 身も蓋もないことを言うようで恐縮ですが、「これ、小説にしても面白そう」と思いました。映画も良かったですよ?

 あと乙一さんロリコンなんだな、と思いました。ロリコンじゃなければ、マグカップに入れたホットミルクを飲む前に、肩までの髪を耳にかけるシーンを、あんなたっぷりと入れませんよ。(笑うところです)

「花火カフェ」

 桜井亜美監督作品。「上手に微笑めない」

 女性と、その恋人(?)である青年の思い出を巡るやり取り。

 これね、良い作品でしたけど、なんというか……、色々エグかったです。

 設定がエグイというか。まず、主人公の女性が掛けているセルフレームのメガネがエグイ。彼女の部屋の間接照明がエグイ。コーヒーの淹れ方がエグイ。あと、終盤に出て来る「とあるもの」が入ったハート形の入れ物がエグイ。あぁ、思い出しまたよ。「虹の女神」にもエグイシーンありましたねー。市原隼人がジョークでプロポーズするシーンとか。こりゃもう「エグ井エグ美」さんですよw (ちなみにアフタートークに、桜井亜美さんいらっしゃってました。とある人の言葉を借りるなら、コケティッシュなお姉さん、って感じでした)

「BREAK」

 舞城王太郎監督作品。「上手に休めない」

 以前に、舞城さん原作の「好き好き大好き超愛してる」の舞台を観に行ったことがあります。なので河原のシーンとか、それとオーバーラップすることもしばしば。

 内容は、舞城王太郎版「世にも奇妙な物語」です。台詞の端々に、「あぁ、舞城節だな、コレ」というのが感じられて楽しめました。

 

 アフタートーク

 帰りは新宿経由で帰った。井の頭戦には乗りたくなかった。←誤字ではない。戦いなのだ。関ヶ原桶狭間と同じくらい「井の頭の戦」なのだ。

 映画が終わった後、間髪を容れず、アフタートークが始まった。舞城作品に出ていた俳優さんが三名登壇していた。小説のあとがきみたいだな、と思った。ジャンケン大会が行われ、サイン本を貰った。主演の佐藤さんが、「ヤフオクで高く売れますよ」と言っていた。作家のサイン本が、そこまで高く売れるのか?と思ったが、もし森博嗣原田宗典のサイン本が売ってたら買ってしまうだろう。(買わない)

 舞城王太郎さんはいわゆる覆面作家らしいので、「舞城王太郎さんは、どんな雰囲気の方なんですか?」とキャストに質問が飛んでいた。

 主演の佐藤さん曰く、

「常に片乳を揉んでチュパチュパやってる人」

「あーゆう小説書いている人だから、頭おかしいんでしょうね」

 と、言っていた。

 

 おわりです。

 


映画『ぼくたちは上手にゆっくりできない。』 予告編 - YouTube