でんしょのまくら。
確かに出だしは迷います。インパクトもそうだし、出だしの一文のリズムがその作品全体のテンポを決めると言っても過言ではありません(過言かもしれません)。特に、短編の場合は尚更そうです。
下記のまくらたちは、全部僕の小説です。あと、イメージ画像を使用しているところが本家のコンセプトとは違うところですね。以下、本家の引用です。
もう中身もみないで、自分の「まくら」に対する感覚で本を選ぶのって楽しいかもしれない。それは作家の方が一生懸命に考えたものなのだから。熱の籠ったも のなのだから。そしてそうすることで自分の感覚も研ぎ澄まされる。想像する。この物語はどんなものなのか。その想像も楽しい。
ということで、ご覧ください。
「子供の頃は、戦争だった」
「夏休みも、あと二日で終わり。」
「誰かが一人で食事をしているところを見ると、どうしようもなく切なくなってしまう。」
「神様は信じない、と彼は言っていた。」
「音の伝わりが、鈍くなる感覚。ゆらゆらと揺れる光の中で、上も下もわからない。」
「仕事が終わって最寄り駅に着き、自宅まで歩く約十分間で、割と急ぎめに歩いていたせいでもあるけれど、半分過ぎたとはいえまだ八月だから、というか、その日は結構蒸し暑くて玄関の鍵を開ける頃にはワイシャツの下は結構汗ばんでて、もうソッコーでシャワーにしようと思ってドアを開けたけど、タイマー設定していたエアコンのおかげで部屋がキンキンに冷えていたので、取り敢えず一服する。」
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「でんしょのまくら」ということで、短編集の場合は、その短編の出だしの一文になっています。ここも本家のコンセプトとは違うところですが、電子もくじでピュンと飛べるので、良いかなと。
あとこれ(出だし引用と写真選び)、僕のオススメ作家さんの本(KDPなど)で、勝手にやったらまずいですかね? いや、作者の方の許可はもちろん、著作権的に。どうなんでしょう? あと、この記事というか企画自体、なにか問題があるようなら、お知らせください。すぐ消しまーす!