KDP本をいくつか読んでみましたシーズン1第十回「Apache +(Plus)」
Apache +(Plus): (ギター小説『440Hz』シリーズ)
- 作者: 澤俊之
- 出版社/メーカー: Goriath Publishing
- 発売日: 2014/09/02
- メディア: Kindle版
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主人公は不惑のIT系受託開発企業経営
自らの情熱と力を信じて独立し、十二年が経った。
果たして自分はその頃に望んでいた自分になれているのだろうか。
色んな意味において、ギターのおかげでここまでは来れた。
しかし、現在会社は大ピンチ。
人事を尽くした以上は、神サマにすがるしか無いのか
澤俊之さんによるギター小説サーガ。440Hzシリーズです。無印の方は、青春小説でしたが、こちらは大人のギター小説です。「誰もがどこかにブルースを抱えている」
まさに、ブルーにこんがらがって。どっかのブルースマンは、ブルースの定義を尋ねられ、「ブルースとは、どうにもならない困りごとをいうのさ」と答えたそうです。
どうにもならないし、ままならない。大人の困りごとは、青春パワーじゃ解決しない(そもそも青春パワーなんて、なにも解決しない)。困ったときの神頼み!? 俺はツイている!? さて、大人になったギターキッズが、人生最大のピンチをどう切り抜けるのか!?
大人な文体で、憧れます。ギター自体の描写は無印より少なめですが、周辺機器の描写、とくにソフト関係は、読んでいて、ふむふむとなりました。
何がネタバレになるか、わからないので詳しくは書けませんが、青春パワーみたいなものが、実際は何も解決しない以上、大人も子供も、目の前にある壁の前では、出来ることに大した違いは無いのかも。でも、どうでしょうね。
青春ではなくビターなブルース。気の利いたソングライターなら、YouthとBluesで韻を踏むことでしょう(踏まない)
押井守もそうだけど、文章で飯テロするのはやめて欲しい(笑)。俺はこれを読んだ後、ナポリタンを作ってしまった!
……まあ、これが一番いい形だな。みんな笑顔だし。
こんがらがった先には、胸いっぱいの愛が。そんなギター小説。オススメです。
Bob Dylan - Tangled Up In Blue - YouTube
Led Zeppelin wholelotta love レッドツェッペリン - YouTube
あ、そうそう。ブルースのことを気取って「ブルーズ」って言うヤツ、卵が一生キレイに割れない呪いをかけます。