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KDP本をいくつか読んでみましたシーズン1第十回「Apache +(Plus)」

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Apache +(Plus): (ギター小説『440Hz』シリーズ)

Apache +(Plus): (ギター小説『440Hz』シリーズ)

 

 主人公は不惑のIT系受託開発企業経営
自らの情熱と力を信じて独立し、十二年が経った。
果たして自分はその頃に望んでいた自分になれているのだろうか。
色んな意味において、ギターのおかげでここまでは来れた。
しかし、現在会社は大ピンチ。
人事を尽くした以上は、神サマにすがるしか無いのか

 

 澤俊之さんによるギター小説サーガ。440Hzシリーズです。無印の方は、青春小説でしたが、こちらは大人のギター小説です。「誰もがどこかにブルースを抱えている

 まさに、ブルーにこんがらがって。どっかのブルースマンは、ブルースの定義を尋ねられ、「ブルースとは、どうにもならない困りごとをいうのさ」と答えたそうです。

 どうにもならないし、ままならない。大人の困りごとは、青春パワーじゃ解決しない(そもそも青春パワーなんて、なにも解決しない)。困ったときの神頼み!? 俺はツイている!? さて、大人になったギターキッズが、人生最大のピンチをどう切り抜けるのか!?

 大人な文体で、憧れます。ギター自体の描写は無印より少なめですが、周辺機器の描写、とくにソフト関係は、読んでいて、ふむふむとなりました。

 何がネタバレになるか、わからないので詳しくは書けませんが、青春パワーみたいなものが、実際は何も解決しない以上、大人も子供も、目の前にある壁の前では、出来ることに大した違いは無いのかも。でも、どうでしょうね。

 青春ではなくビターなブルース。気の利いたソングライターなら、YouthとBluesで韻を踏むことでしょう(踏まない)

 押井守もそうだけど、文章で飯テロするのはやめて欲しい(笑)。俺はこれを読んだ後、ナポリタンを作ってしまった!

 

……まあ、これが一番いい形だな。みんな笑顔だし。

 

 こんがらがった先には、胸いっぱいの愛が。そんなギター小説。オススメです。

 


Bob Dylan - Tangled Up In Blue - YouTube


Led Zeppelin wholelotta love レッドツェッペリン - YouTube

 

 あ、そうそう。ブルースのことを気取って「ブルーズ」って言うヤツ、卵が一生キレイに割れない呪いをかけます。