KDP本をいくつか読みました。
KDPをいくつか読みました。最近、といってもここ三ヶ月くらいです。
諸事情で通勤時間が短くなったので、読書時間が減りました(執筆時間は増えましたが)。Kindle for iPhoneで読みました。
ギター小説。僕もギターは少しだけ弾けるのですが、専門用語がほとんど説明なしに、どんどん出てきます。ですが、それらの言葉がわからなくても雰囲気は伝わってくるはず。 青春ストーリーを、これでもかというギター描写で彩っている、まさにギター(そして、青春)小説でした。終盤の演奏シーンも、「おぉ!」と唸りました。(まさかそんな飛び道具的な奏法でくるとは!)
連載だったものをまとめたらしく、一話1000字前後で、計八十話ほどあるという構成なのですが、個人的には、まとまった形で読みたかったですね。面白かったので。例えば、プロローグ、エピローグ付きの全五章とか。ただ、電子書籍ですから旧態依然とした本の形式にこだわる必要もないのかも知れません。あと劇中にでてくるわけではありませんが、ずっと「ブルーにこんがらがって」が頭の中で流れいました。
社会人バンドのお話。二十代後半の女性が、バンドをやりながら、仕事や人生を考えるお話。大人向け少女漫画のような印象でした(大人向け少女漫画なんてジャンルあります? 魚喃キリコさんとかそういう系統のこと言いたいのですが)。
そして、スッキリとしたドラマ、という印象でした。例えば、飛鳥井千沙さんとか柚木麻子さんとかと比べると、女子女子していない感じというか、アレ? 褒めてます!
まさに大人の青春ストーリーでした。
表紙がずっと気になっていて、この前YouTubeでコールドプレイのビバラビダのPVを観ている時に思い出して購入。いわゆるフェイクドキュメンタリー? モキュメンタリー? 「容疑者 ホアキン フェニックス」という映画があるのですが、同じような感じを受けました。
これ良かったなぁ。「クールだけど近い」という文体というか物語の温度がとても良かったです。
氏のTwitterも興味深く拝見しています。なので、最初読んだ時に体制側の人間が主人公であれ? となりましたが、つまらない先入観だったようで、最後まで読んで、なるほどと思いました。独特のスピード感で、サクッと読めるボリューム感。個人的には、もっと長くても良いかな、とも思いましたが、これまた旧態依然の感覚というか、つまらない長編指向だなと反省。
SFショート集。三つのお話が収録されていますが、一番目と三番目が好きです。
一番目の「after all」は新井素子さん風というか、ちょっとゾクッとするお話。「duck trip」はライトな神林長平風に感じました。(的外れだったらすみません)
あと、表紙の色使いも綺麗で好きですね。