ブッダブッダブッダと今後の予定。
長編「ブッダブッダブッダ!!!!!」発売しました。3/23まで無料キャンペーンを実施しています。よろしくお願いします。
この作品はいわゆる音楽モノです。女子高生5人組のガールズバンドが、紆余曲折を経て文化祭で演奏する、というどこかで聞いたことのある話……。
そうです。山下監督の映画「リンダリンダリンダ」のオマージュなのです。この映画が公開された2005年当時、女子高生がブルーハーツを演奏する、というあらすじを聞いて、「同じバンドブームの頃のバンドだったら、筋肉少女帯の方がインパクトあるじゃんか」と思ったのがきっかけです。ですのでかれこれ構想は6年以上……。
「リンダリンダリンダ」はとても良い映画なので、よろしければご覧ください。ちなみに、この映画の演奏シーンのカット割りが、アニメ涼宮ハルヒの「ライブアライブ」という回にも参照されています。そして、その京アニが作ったのが、かの有名な「けいおん!」ですね。
なので、女子高生のバンドものというと、きっかけとなった「リンダ」に「涼宮ハルヒ」「けいおん!」と先行作品が多々ありまして……。自分としては、オマージュとはいえ、独自色をださないと、と思い、2001年当時の新潟インディバンドシーンの状況を少しだけ、反映させました。
当時は「niiban.com」というラジオ番組が、ローカルラジオ局で放送されていまして、高校生だった僕は、毎週その番組を聞いていました。聴取者からの投票で毎週ランキングが発表されたり、確か二枚ぐらいオムニバスのCDを出したりしていました。
僕が憶えているのは、「天才少年」「garcia」「MMB」「ブラウン」「スペシメン」「ピンクレモネード」などなど。LivespeaceZ-1や、ジャンクボックスなどに何回か行った記憶があります。新潟PHASEとか、LOTSとか割と大きいホール(メジャーの中堅ミュージシャンが全国ツアーで使うようなところ)を貸し切って、フェスとかもやってました。当時、結構盛り上がっていたと思います。
音楽小説、というのは僕自身、あまり知りませんが、以下に、おすすめの小説と映画を。
イラストレーターとしても有名な沢野ひとしさんの半自伝的な小説。僕はカントリー音楽に詳しくないですが、青春ものとして楽しく読みました。そうそう、「ブッダ!!!!!」で、主人公のサエコが上井から贈られる小説も、沢野さんの「花嫁の指輪」です。
ブルーハーツと筋肉少女帯は、80年代後半からの、いわゆる「バンドブーム」の頃のバンドです。そんな時代を舞台にした作品。僕は峯田さんって、ちょっと強烈で苦手だったんですが、この映画を見て、結構好きになりました。
そしてクドカン監督の映画。上で紹介した「アイデン〜」とは打って変わって、バンドブームの頃活躍したけれど、今では冴えないオヤジになってしまった人たちのお話です。峯田さんもまた出ていますし、田口トモロヲさんといえば、当時数々の伝説を残した「ばちかぶり」のメンバーでしたので、色々な意味で楽しめる映画だと思います。
また、今後の予定としましては、以下の三つが決定しています。
短編集「ランデヴー」4月上旬発表予定(Kindleストア)
・夢見る少女じゃいられない
・夏の日のサイダー
・ランデヴー(書き下ろし)
上の二つは、以前に某サイトで公開していたものです。加筆修正を加えてあります。表題作の「ランデヴー」は書き下ろしです。全部で約9万字。
長編「BABY BLUE」4月中旬発表予定(Kindleストア)
新潟を舞台にした音楽モノです。「ブッダ!!!!!」の登場人物も少しだけ出てきます。
約10万字。
短編集「kappa」5月初旬発表予定(Kindleストア)
・河童
・ほこりまみれ
・悲しみ
・タイトル未定(書き下ろし)
こちらも、「河童」「ほこりまみれ」は、某サイトで公開していたものを加筆修正して収録します。後の二作は書き下ろしです。
また、3/25には「月刊群雛4月号」も発売になります。僕が寄せた「母の上京」という短編は、今のところ群雛以外では発表の予定がありません。新作読み切り5作と、既刊サンプル10作、他。となっていますので、よろしければチェックしてみてください。